リハビリテーション学科

作業療法学専攻

作業療法学専攻

社会復帰を目指した
細やかなサポートを行う

作業療法士はOccupational Therapist(OT)とも呼ばれます。
体や心に障害を持った人に、さまざまな作業を通じて社会復帰を助けることを目的としています。
理学療法により回復した身体機能をさらにスムーズに使えるように、手芸や織物、園芸などの作業を通じて
リハビリテーションを行い、自立した生活が送れるようなサポートをする専門職です。

就職一覧
(愛知医療学院短期大学実績)

  • 国立長寿医療研究センター
  • 名古屋市立大学病院
  • あま市民病院
  • 多治見市民病院
  • 伊勢市役所(伊勢市おおぞら児童園)
  • 一宮西病院
  • 岩倉病院
  • 岡崎共立病院
  • 五条川リハビリテーション病院
  • 稲沢厚生病院
  • 総合病院南生協病院
  • 名古屋共立病院
  • 岡崎東病院
  • 蒲郡厚生館病院
  • 大垣徳洲会病院
  • 東濃厚生病院
  • 中部国際医療センター
  • ほか多数

就職率

創立以来

100%

求人数

 

2,325

(377施設)

作業療法士
国家試験合格率

 

100%

[新卒者全国平均91.3%]
(2023年3月愛知医療学院短期大学 実績)

取得可能な学位・資格

  • ・学士(作業療法学)
  • ・作業療法士国家試験受験資格
  • ・初級パラスポーツ指導員
    (規程の科目を履修し単位を修得した者)

学びのポイント

1

急性期から生活期、そして重複障害者への幅広い対応力を養う

急性期から生活期(地域)までの全期においてのリハビリテーションやひとりの患者が複数の病気や障害をもつケースに対応するため、発達障害領域や精神科領域など、多様な教育研究実績を有する教員を配置し、様々な領域における作業療法を実践することで幅広い対応力を身につけます。

2

運転リハビリテーションの技能と知識の修得

高齢者や認知症を有している方に対し、社会的要請に対応できる自動車運転の作業療法を実践できる作業療法士を育成します。ドライブシミュレーターを活用し運転技能の評価、適切なスクリーニングと能力に応じた運転リハビリテーションの技能と知識を学びます。また、自動車運転に関わる専門職連携教育(IPE)により多角的な視点から自動車運転の作業療法の役割を学びます。

3

日常的な多世代交流ができる教育環境

清須市との官学連携事業として地域の高齢者の健康増進・介護予防を目的とした「清須市民げんき大学」。その介護予防事業に関わることで、地域に在住する高齢者との一方向的でない交流を経験し、高齢者に対する理解を深めるとともに作業療法士としての役割を学びます。また、隣接する附属ゆうあいこども園の園児との日常的な多世代交流を通して、学生への社会的刺激効果を図ります。

4

発達障害領域に対応した作業療法士の育成

発達障害領域における言語的な意思疎通が困難な対象者へのコミュニケーションスキルの評価と支援ができる作業療法士を育成します。リハビリテーション工学の活用として視線計測器(アイトラッキング)を用いてコミュニケーション支援を学び、これらの支援を基軸とした発達障害の急性期から生活期に至るまでのシームレスな作業療法の役割と知識・技術を学びます。

作業療法士の職域には、身体障害領域と精神障害領域の2つの領域があります。我々が用いる作業療法では、身体障害領域に対しては対象者の実際の生活に繋げる身体機能回復の訓練を行い、精神障害領域には心理学・社会学的要素を取り入れた治療を行います。
本学では各領域で経験を積んだ専門の教員を配置し、臨床力アップを目的とした独自の授業プログラムを用意しています。歴史のある本学の「楽しい」教育を余すことなく授業でお伝えします。

廣渡洋史准教授

廣渡洋史 准教授

カリキュラム

教養基礎科目

23科目

社会が複雑かつ急激な変化を遂げる中で、リハビリテーション医療分野においても多様化、情報化が進み、幅広い視野から物事を捉えられること、接遇・コミュニケーション力や他者と協調・協働するための自己理解について講義・演習を通して学びます。

専門支持科目

26科目

専門支持科目では、リハビリテーションの概念を理解し、作業療法学の専門を支える基礎医学・臨床医学、またチーム医療を達成するために多職種連携について講義・実習を通して学びます。

専門基幹科目

41科目

専門基幹科目では、作業療法士の役割を理解し、倫理観と責任ある態度、根拠に基づく作業療法実践のための知識・技術を講義・演習・実習を通して学びます。

専門発展科目

7科目

学内での学び及び臨床実習等の経験を基に、卒業後の臨床・研究を効果的・意欲的に取り組み、地域の保健・医療・福祉に貢献できるよう演習を通して学びます。

教養基礎科目

1年次

● 生命の科学 (※)
● エネルギーのしくみ (※)
● 情報科学
● 心理学基礎
● 人間関係論
● 倫理学 (※)
● 教育心理学 (※)
● 英語Ⅰ
● 英語Ⅱ
● レクリエーション (※)
● 生物と環境 (※)
● 現代社会の理解 (※)
● 法学入門 (※)
● 社会福祉学
● スタートアップセミナー
● 医療職教養演習

2年次

● 基礎統計学
● 教育学
● 英語Ⅲ (※)
● 健康科学
● 国際協力論 (※)
● 経営学 (※)

3年次

●医療英文講読

4年次

専門支持科目

1年次

● 解剖学Ⅰ
● 解剖学Ⅱ
● 解剖学実習
● 生理学Ⅰ
● 生理学Ⅱ
● 運動学総論
● 人間発達学
● 病理学
● リハビリテーション医学
● 医療安全学
● リハビリテーション概論

2年次

● 生理学実習
● 運動学
● 運動生理学
● 運動学実習
● 公衆衛生学
● 臨床心理学
● 内科学
● 整形外科学
● 神経症候学
● 精神医学
● 小児科学
● 臨床検査・画像診断学
● 障がい者スポーツ概論

3年次

● 総合リハビリテーション学
● 多職種連携

4年次

専門基幹科目

1年次

● 作業療法概論
● 基礎作業学
● 基礎作業学実習
● 日常生活作業学Ⅰ
● 臨床実習Ⅰ(見学)
● 臨床セミナー

2年次

● 臨床運動学
● 作業療法評価法
● 作業療法評価法実習Ⅰ
● 精神障害作業評価学
● 作業治療学理論
● 身体障害作業治療学Ⅰ
● 日常生活作業学Ⅱ
● 日常生活作業学実習
● 地域作業療法学
● 臨床実習Ⅱ(地域)

3年次

● 作業療法管理学
● 作業療法評価法実習Ⅱ
● 身体障害作業評価学
● 発達障害作業評価学
● 作業療法研究法
● 身体障害作業治療学Ⅱ
● 身体障害作業治療学実習
● 精神障害作業治療学
● 精神障害作業治療学実習
● 発達障害作業治療学
● 発達障害作業治療学実習
● 高齢期作業療法学
● 高次脳機能障害作業治療学
● 義肢装具学
● 義肢装具学実習
● 臨床作業療法演習
● リハビリテーション関連機器
● 地域作業療法学実習
● 臨床実習Ⅲ(評価)

4年次

● 作業療法管理学演習
● 就労支援学
● 臨床実習Ⅳ(総合1)
● 臨床実習Ⅴ(総合2)
● 卒業研究
● 総合演習

 

[専門発展科目]

● 臨床力アップ演習Ⅰ(病期別)
● 臨床力アップ演習Ⅱ(中枢神経系障害) (※)
● 臨床力アップ演習Ⅲ(運動器系障害) (※)
● 臨床力アップ演習Ⅳ(内部障害) (※)
● 臨床力アップ演習Ⅴ(精神障害) (※)
● 臨床力アップ演習Ⅵ(発達支援) (※)
● 臨床力アップ演習Ⅶ(スポーツ支援) (※)

(※)選択科目

義肢装具学実習

作業療法士は骨折などの手術後に固まりかけている手の関節を治療するための装具も作ります。これらは作業療法士の手技の一つで、高い治療的効果が期待できる治療手技です。装具の完成度は経験値に左右されるので、意欲的に取り組み失敗を経験しながら修得することが重要です。授業では、まずは楽しむこと、次に失敗を恐れずに作成することを目標に、作業療法士役・患者役になって工作のような楽しい授業を展開しています。

義肢装具学実習