愛知医科大学との連携
本学は愛知医科大学との包括連携協定を締結しています。
最先端医療、チーム医療を実践している愛知医科大学病院での臨床実習等を通じて「最新の医療ニーズに対応できる質の高い理学療法士・作業療法士の育成」を目指します。
愛知医科大学
尾川 貴洋 教授
リハビリテーション医療の重要性は、単に特定の身体部位に留まらず、全身を総合的に把握する必要があるという点にあります。身体の各臓器は互いに密接に関連し、離れた臓器にさえも影響を及ぼします。したがって、特定の疾患や部位に焦点を絞るだけでは、本質的な改善が得られないことが多くあります。一方で、全身的な評価と総合的な治療アプローチを取ることで、患者の状態をより効果的に改善することが可能です。この包括的なアプローチは容易ではないですが、重症患者や急性期から回復期や生活期に至るまで、あらゆる段階で不可欠な能力です。さらに、将来的には予防医学や人工知能の進展によっても、この能力がますます求められるでしょう。未来に向けて進化するためには、「患者の全身を診る」ことが不可欠であり、その教育が最も根本的な本質であると確信しています。
本学が掲げる養成人材像(抜粋)
- リハビリテーションの概念を理解し、的確に理学療法・作業療法を展開するために、健康な身体と心を理解した上で疾病並びに障害に関する医学的知識を持ち、チーム医療を実践できる人材
- 幅広い対象者、各病期の特徴を理解し、全身(whole body)、及び全体(急性期から生活期及び活動全体)を診ることができ、地域の保健・医療・福祉に貢献できる人材
愛知医科大学が掲げるリハビリテーションプラン
- 全身(Whole body)を診ることができる人材の育成
- 超急性期(急性期)に対応できる人材の育成
- 回復期・生活期に対応できる人材の育成
- 予防医学に対応できる人材の育成
- AIリハなど次世代リハに対応できる人材の育成
大学病院での実習
ひとりの患者が複数の疾患・障がい・病態を抱えるケースが増えてきている今、本学では、疾患別や部位別等のリハビリテーションの知識を有機的に繋ぎ、全身・全体を診る総合的なスキルをもった療法士の養成を目指しています。愛知医科大学との大学間連携により、先進医療を取り入れた最先端のチーム医療を展開する大学病院での実習で、急性期にも対応できる高度な知識と対応力を養います。
早期体験学習(見学)
1年次の早い段階から病院の現場を見学する機会を設けています。自分がこれから進む世界を知り、到達目標を確認することで、目的意識をもって4年間の学修動機を高めていけるようにしています。
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愛知医療学院大学で力を入れているのは、地域と連携した実践的な学びです。官学連携としては、地域の高齢者の方に向けた「清須市民げんき大学」の開講を、こども園との連携では、体力測定や運動遊びなどの企画・運営を実施しており、これにより、こどもや高齢者の特徴を把握し、対応力を身につけることができます。そのほかにも、災害時対応について学んだり、愛知医科大学病院及び関連施設での臨床実習を行ったりする機会も設けており、さまざまな人との関わりからコミュニケーション力を高め、チーム医療を達成できる人材の育成を目指しています。