お知らせ 大学行事
愛知医療学院大学入学式
令和8年(2026年)4月1日(水)入学式を挙行しました。
入学式では、横尾和久学長からの入学許可宣言に始まり、学長式辞、理事長告辞が行われ、岩田 喜一 清須市副市長、小塚 康之 同窓会会長より祝辞をいただきました。多数いただきました祝電の披露の後、新入生代表による宣誓があり、閉式しました。
新入生の皆様、誠におめでとうございます。
学長式辞


新入生の皆さん、愛知医療学院大学への入学、おめでとうございます。ご家族の皆様方にも、心からお祝いを申し上げます。
本日ここに多くのご来賓の臨席を賜り、入学式を挙行できますことを大変嬉しく思います。愛知医療学院大学は一昨年の4月に開学したばかりの新しい大学です。本日入学されました皆さんは、第3期生ということになる訳で、理学療法学専攻55名、作業療法学専攻36名の合計91名です。同期の仲間は、生涯にわたっての宝物となります。
愛知医療学院大学は、専門学校・短期大学の時代から数えると43年という歴史があり、これまでに2,000名を超える人材を輩出してまいりました。医療の現場で多くの先輩方が活躍しているということは、臨床実習だけでなく、社会に出てからも、大きな心の支えとなることでしょう。先輩との縦のつながり・同級生との横のつながりを大切にしていってください。 本学は小規模の大学でありますが、言い換えれば教職員と学生の距離が極めて近いという事でもあります。学習面での個別指導だけではなく、生活面・心理面でのバックアップやケアの体制が整っています。
さて、近年医療におけるリハビリテーションの果たすべき役割は急速に拡大しつつあります。第一は、超急性期からリハビリを開始することの重要性・有効性が広く認められてきたということです。本学は、愛知医科大学と密接な協力関係を結んでおります。愛知医科大学病院における最先端の急性期リハビリテーション施設での実習や、専門医による講義をカリキュラムに取り入れています。第二は、回復期以降の患者さんに対するリハビリの場が、病院から在宅や介護施設へと移行してきているということです。複数の疾患を有する患者さんや高齢の患者さんに対応できる理学療法士・作業療法士の養成が強く求められてきています。このような社会状況に対応していくために、4年制大学への移行を決断いたしました。皆さんには、チーム医療の一員として参画し、医師や看護師・薬剤師など多職種と一緒に全身を診ることのできる療法士になって頂きたいと思います。
本学には、幼保連携型の附属こども園を有しているという特徴もあります。子ども園の園児との交流は、未就学児に対する運動遊びや体力測定等、発達支援を学ぶ上で絶好の機会となることでしょう。
また、地元清須市との間に官学連携の包括協定を結んでいます。高齢者を対象とした介護予防を学ぶ市民講座「きよす市民げんき大学」には、学生の皆さんにも授業の一環として加わってもらっています。
以上に述べましたとおり、リハビリテーション医療を取り巻く環境は大きく変化しつつあります。けれども今後ともけっして変わらないことがあります。それは、皆さんがこれから目指すリハビリテーションの道が、人の人生に深く寄り添う仕事だということです。
病気やけがによって、それまで当たり前だった生活が突然できなくなることがあります。歩くこと、手を動かすこと、言葉を話すこと――その一つひとつが失われたとき、人は大きな不安の中に置かれます。特に、病気やけがの直後の急性期の医療現場では、患者さんもご家族も大きな不安の中にいます。命が助かったばかりのその時期から、リハビリテーションは始まります。ベッドの上で初めて身体を起こすとき。震える足で、ゆっくりと立ち上がろうとするとき。わずかな一歩を踏み出そうとするとき。その小さな一歩は、患者さんにとって人生を取り戻すための大きな一歩です。
その瞬間に寄り添い、「大丈夫です、一緒に頑張りましょう」と希望を灯す存在。それが、これから皆さんが目指す医療人です。リハビリテーションとは、単に身体の機能を回復させることではありません。それは「その人らしい人生を取り戻すこと」を支える営みです。長い努力の末に、患者さんが再び歩き出す瞬間。言葉を取り戻し、家族の名前を呼ぶ瞬間。そして、家族のもとへ帰る日を迎える瞬間。そのとき患者さんは、きっとこう言うでしょう。「ありがとう」と。その言葉は、皆さんが誰かの人生を支えた証でもあります。しかし、その感動の裏には、決して簡単ではない学びがあります。解剖学、生理学、運動学、そして臨床実習などなど。時には壁にぶつかり、自分の力に不安を感じることもあるでしょう。それでもどうか忘れないでください。皆さんの努力の先には、「誰かの人生をもう一度前に進める力」があるということを。そして、もう一つお願いがあります。それは、医療人としてだけでなく、社会人として、人として成長してほしいということです。知識や技術だけでは、本当の医療は成り立ちません。人の痛みに気づく優しさ。相手の気持ちに耳を傾ける誠実さ。困難に向き合い続ける強さ。そのすべてが、患者さんを支える力になります。
ここで、保護者の皆様にお願いがございます。本日、御子弟は医療人への第一歩を踏み出しました。しかし、ここからの道のりは決して楽なものではありません。厳しい学びや実習の中で、悩み、立ち止まりそうになることもあるかもしれません。どうかこれからも、これまでと同じように温かく見守り、支えてあげてください。
新入生の皆さん全員が、4年後に国家資格を得て医療の現場に羽ばたき、患者さんやご家族からこう言われる医療人になってほしいと願っています。
「あなたがいてくれて、本当によかった」その言葉を受け取る日が来ることを信じて、私の式辞といたします。本日は誠におめでとうございます。
愛知医療学院大学 学長 横尾和久
理事長告示


厳しい冬が去り、暖かい春風の中、桜前線は北上を続け、きれいな花々が全国各地で咲き誇る季節を迎えました。
清須城の桜のもと、地元清須市副市長をはじめ、ご来賓の方々のご臨席を仰ぎ、ここに第3回入学式を開式できましたことは皆様のご理解とご協力の賜物であり、心より御礼を申し上げます。
新入生の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。これまで成長を温かく見守ってこられたご家族の皆様にも、これまでのご尽力に対し、深く敬意を表し、心よりお歓び申し上げます。
愛知医療学院大学は学校法人佑愛学園が設置する私立大学です。愛知県内の私立養成校として、昭和57年(1982年)に専門学校愛知医療学院を設置し、平成20年に短期大学設置、一昨年4月、愛知医療学院大学を開学するに至りました。短期大学はこの3月、最後の卒業生を送り出し、短大の教育課程を無事終了することができました。
本学は県内の養成校としては最も伝統がありますが、その伝統とは、多くの卒業生を輩出してきたことです。臨床の現場で真剣に学び、誠実に患者様と向き合ってこられた先輩方の姿勢が信頼となり、今日の確かな実習環境と就職実績へとつながっております。この恵まれた環境は、決して当たり前のものではありません。多くの方々の思いと歴史の上に成り立っているものであるということを、心に留めてください。その信頼をさらに未来へとつないでいく存在となっていただきたいと願っております。
本学の建学の精神「佛心尽障」は知恵と慈しみの心をもって障害のある人の心身を広く支えるという意味で、学生が学ぶべき教育内容にも反映されています。皆さんは修業期間の四年の間には、長久手市の愛知医科大学との連携による急性期医療を見据えた実践的な学習が行われるなど、充実した教育環境の下で、専門的知識を学ぶことができます。同時に人格形成にも努めていただき、様々な体験を通して社会人としての基礎的な力を身に付けられるよう、ご期待申し上げます。
これから社会人になるための基礎的な力を身に付けていかれる皆さんには、まずは「疑問力」「判断力」「実行力」を高めるよう努めていただき、勉学に励み、有意義な学生生活を送っていただきたいと思います。講義内容はもちろんですが、様々な社会の出来事にも関心を持ち「なぜだろう」「どうしてこうなるのだろう」という疑問を大切に、その答を模索し続けていってください。その積み重ねが思考力、判断力を養い、実行力に繋がっていくと、思います。
昨今、AI(人工知能)の技術が発達し、インターネットを活用した検索機能は格段に高度化し、人間と対話しているように疑問に即答し、希望すれば様々な提案もしてくれます。データの蓄積だけでなく、一部では創造性を発揮して披露してくれるソフトウエアも容易に手に入る時代になりました。人の記憶処理能力を超える優秀な頭脳として利用価値が高まり、学生の皆さんがレポートや論文などにこうした対話型検索エンジンを便利なツールとして利用したくなるのも当然かもしれません。人型ロボットの研究、製造も日々進展していて、本年は「フィジカルAI元年」と言われています。ヒューマノイド、いわゆる人型ロボットが活躍する社会が到来し、近い将来にはロボットが友人となり、会話を楽しみ、介護や福祉の現場で人間とロボットが共存して活動する時代が来るかもしれません。
一方でAIには間違いや誤誘導も少なくないとされています。解釈のミスや文脈の読み違い、動きの誤作動などもあり、今のところ、人間の独創的な発想や創造性豊かな表現ができて、心や体の痛みの回復や心地よさなどを満たしてくれる、常に安心できる存在とは言えないとの指摘もあります。私たちにとって非常に重要なコミュニケーション能力も声やしぐさを通して感情移入できる人間同士ならではの反応、対話能力にAIはまだ及ばないようです。人としての生き方、友人との交流、学生として自ら考える深い学びと人格的な成長をまずは大切に考えていただきたいと思います。そのためにもキャンパスでは先生や友人との新たに出会いを大切にして、お互いに思いやりを持って接して楽しく会話し、価値観を共有しながら青春を謳歌してほしいと思うのです。
ところで、孔子の教えをまとめた「論語」には、学びや人と向き合う大切な心構えを説いた素晴らしい言葉が書かれています。その中からいくつかの言葉を新入生の皆さんに贈りたいと思います。
まずは、「子曰く、学は及ばざるが如くせよ。猶之を失わんことを恐れよ」という言葉があります。これは、「学問をするとき、自分はまだ十分ではないという気持ちでいて、しかも、得たものは失わないと心掛けよ」という意味で、学ぶことの厳しさを教えています。
また、「学びて思わざればすなわち罔し、思いて学ばざれば、すなわち殆し」という言葉もあります。この意味は、知識や情報をたくさん得ても自分で考えないと、どう生かせばいいかわからない。逆に考えるばかりで知識や情報がなければ独善的になる、というものです。「知識や情報を得る」ことと「その生かし方を自ら考える」ことはまさに車の両輪で、学んでは考え、考えては学ぶ、それを繰り返すことの大切さを教えています。学ぶということは古今東西、いつの時代にあっても大変な作業ですが、新しい知識を身に付け、先生や友人との話の中から学びの厳しさや楽しさを体験し、多くの経験を積み重ねる中で、達成感や充実感を味わいながら、成長していってほしいと心から念願しています。現代の超高齢化社会においては、高齢者はもちろん、多くの人が健康に不安を抱えており、皆さんが目指されている医療従事者への期待、信頼感はかつてないほど高まっています。医療や介護を通して、地域のお年寄りを元気にしていくという本学の教育ビジョンはこれまで以上に輝きを増しています。
新入生の皆さんは今、夢や希望に向かって羽ばたこうと、人生の新たなスタートラインに立ったところです。社会での出来事にも関心を持ち、視野を広げていただきたいと思いますが、知れば知るほど様々な疑問やアイデアが沸いてくるかも知れません。また、日々の学生生活においても、戸惑いや疑問、不安を感じる時があるかも知れません。もし悩みがあれば、些細なことでも構いません。先生や職員に遠慮なく相談してください。皆さんが快適なキャンパスで充実した学生生活を送れますよう本学は全力で応援します。
皆さん全員が学びや友情を通して身に付けたことは青春時代の宝物になります。失敗を恐れず、挑戦する心を大切に持ち続けてください。そして4年後には理学療法士・作業療法士として第一歩を踏み出して、立派な社会人として活躍してください。輝かしいその日が来ることを祈念して、お祝いのことばといたします。
本日は誠におめでとうございます。
学校法人佑愛学園 理事長 丹羽 治一




