大学行事

愛知医療学院大学入学式

令和7年(2025年)4月2日(水)入学式を挙行しました。

 入学式では、横尾和久学長からの入学許可宣言に始まり、学長式辞、理事長告辞が行われ、葛谷 賢二 清須市副市長、小塚 康之 同窓会会長より祝辞をいただきました。多数いただきました祝電の披露の後、新入生代表による宣誓があり、閉式しました。

新入生の皆様、誠におめでとうございます。

新入生の皆さん、愛知医療学院大学への入学、おめでとうございます。ご家族や関係者の皆様方にも、心からのお祝いを申し上げます。
本日ここに多くのご来賓の臨席を賜り、入学式を挙行できますことを大変嬉しく思います。愛知医療学院大学は昨年の4月に開学したばかりの新しい大学です。本日入学されました皆さんは、第2期生ということになる訳で、理学療法学専攻61名、作業療法学専攻31名の合計92名です。同期の仲間というものは、生涯にわたっての宝物です。

愛知医療学院大学は、専門学校・短期大学の時代から数えると42年という歴史があり、これまでに2,000名を超える人材を輩出してまいりました。医療の現場で多くの先輩方が活躍しているということは、臨床実習や就職、また社会に出てから、大きな心の支えとなることでしょう。これからは、先輩や後輩との縦のつながり・同級生との横のつながりを大切にしていってください。
本学は小規模の大学でありますが、言い換えれば教職員と学生の距離が極めて近いという事でもあります。学習面での個別指導だけではなく、生活面・心理面でのバックアップやケアの体制が整っています。

さて、近年医療におけるリハビリテーションの果たすべき役割は急速に拡大しつつあります。
第一は、超急性期からリハビリを開始することの重要性・有効性が広く認められてきたということです。本学は、愛知医科大学と密接な協力関係を結んでおります。愛知医科大学病院における最先端の急性期リハビリテーション施設での実習や、専門医による講義をカリキュラムに取り入れています。

第二は、回復期以降の患者さんに対するリハビリの場が、病院から在宅や介護施設へと移行してきているということです。地域包括ケアシステムの枠組みの中で、複数の疾患を有する患者さんや高齢の患者さんに対応できる理学療法士・作業療法士の養成が強く求められてきています。

このような社会状況に対応していくために、4年制大学への移行を決断いたしました。皆さんには、チーム医療の一員として参画し、全身を診ることのできる療法士になって頂きたいと思います。
本学は、幼保連携型の附属こども園を有しているという特徴もあります。子ども園の園児との交流は、未就学児に対する運動遊びや体力測定等、発達支援を学ぶ上で絶好の機会となることでしょう。
また、地元清須市との間に官学連携の包括協定を結んでいます。高齢者を対象とした介護予防を学ぶ市民講座「きよす市民げんき大学」には、学生の皆さんにも授業の一環として加わってもらっています。このような高齢者施策をはじめ、障がい者スポーツの分野、災害時の応援等々、皆さんが積極的に参加することで、よりご自身の成長に繋がるものと確信しています。

皆さんは、医療職としての自分の将来に様々な夢を抱いて今日の入学式を迎えたことと思います。どうか、今日のこの日の感動を忘れずに、夢の実現に向けて、不断の努力をして頂きたいと思います。理学療法士になる、作業療法士になるというそれぞれの目標をしっかりと見据え、そこに到達するための努力を怠らず、人間性を磨き、充実した学生生活を送ってください。学修に加えて、課外活動や地域社会での様々な活動は、貴重な経験となることでしょう。多くの人と出会い、生涯の友と呼べる友人に出会い、心豊かな学生生活を送ってほしいと思います。4年後には皆さんの全員が国家資格を取得して医療の現場に羽ばたかれることを心から期待して、私からの式辞といたします。

本日は誠におめでとうございました。

愛知医療学院大学 学長 横尾和久

〝桜前線〟が北上する中、春風に誘われて外を歩きますと、暖かい日差しと共に、人々が希望を胸に、表情を輝かせて新年度を迎えているように見受けられます。
快晴に恵まれた本日、愛知医療学院大学第2回入学式をここに挙行できますことは、関係各位のお力添えによるものと心より御礼申し上げます。

また、地元清須市副市長葛谷様をはじめ、来賓の皆さま、保護者各位のご臨席を賜り、入学式を挙行できますことをお祝い申し上げますとともに、重ねて御礼申し上げます。
新入生の皆さん、ご入学誠におめでとうございます。また、これまで、お子様の成長を温かく見守ってこられた保護者の皆さまに、心よりお祝い申し上げます。

愛知医療学院・愛知医療学院短期大学は、学校法人佑愛学園が設置する私立大学であります。昭和57年(1982年)に専門学校愛知医療学院を設置し、その後愛知医療学院短期大学を開学しました。短期大学教育をさらに充実させるため、令和6年(2024年)に愛知医療学院大学を開学するに至りました。今年は創立43年目になります。

本学の特色は、優秀な講師陣による充実した講義内容を誇り、歴史と実績にも支えられ、東海地方はもとより、全国的にも主要な理学療法士・作業療法士養成校のひとつに数えられ、現在に至っております。
本学の建学の精神は「佛心尽障」であり、これは知恵と慈しみの心をもって障害のある人の心身を広く支えるという意味であり、学生が、学ぶべき教育内容に反映させております。
修行年限であります4年の間に、本学と連携しております愛知医科大学との急性期医療を見据えた実践的な教育が行われるなど、充実した教育環境の下で、専門的知識を学ぶとともに、人格形成にも努めていただき、社会人としての基礎的な力を身に付けていただくことを、ご期待申し上げます。

社会人基礎力を高めることを目的に、令和2年(2020年)4月に「愛知医療学院大学附属ゆうあいこども園」を開園しました。
こども園は、本学キャンパスに隣接しており、学生の皆さんとの運動遊びや様々なアクティビティを通じて、園児と交流できます。子どもたちがどのような運動をするのか観察し、接し方を学ぶことができます。療法士の基礎となる理解力やコミュニケーション能力を身に付ける上で、認定こども園を併設している意義は大きいと考えておりますので、学修の一助にしていただければ幸いです。また、社会人としての基礎的な力となる「疑問力」「判断力」「実行力」を身に付けるため、勉学に励むとともに、有意義な学生生活を送っていただきたいと思います。
講義をしっかり受けることはもちろんですが、社会の様々な出来事にも関心を持ち、「なぜだろう」「どうしてこうなるのだろう」という疑問を大切に、その答えを模索し続けてください。その積み重ねが思考力・判断力を養い、実行力に繋がっていくと思います。
4年制大学となったことで教育内容は一層高度化、専門化し、知識、経験を積んだ皆さんが本学を巣立つ時には、社会への貢献度をより一層高めることができると確信しております。
昨今、AIの技術が発達し、インターネットを活用した検索機能は格段に高度化し、人間と対話しているかのように、質問に即答したり、希望すれば、様々な提案をしてくれる機能を持つソフトウェアが簡単に手に入る時代になりました。人間の記憶処理能力を超える優秀な頭脳として利用価値が高まり、学生の皆さんがレポートや論文の作成などにこうした対話型検索エンジンを便利なツールとして利用したくなるのも当然かもしれません。
一方で、間違いや誤誘導も少なくないとされます。AIは、今のところ、様々な過去のデータを転用して回答しており、解釈のミスや文脈の読み違いなどもあり、人間の独創的な発想や創造性豊かな表現、心や体の痛みの回復やここち良さなどを満たしてくれるものではないと指摘されています。私たちにとって、非常に重要なコミュニケーション能力についても、声やしぐさを通して感情移入できる人間同士ならではの反応や対話能力にAIは及ばないようです。
AI、人口知能の技術は日進月歩で発展していきますが、まずは、人としての生き方、学生としての深い学びと人格的な成長を大切に考えていただきたいと思います。そのためには、教員や友人との新たな出会いを大切に、お互いを思いやり、価値観を共有しながら、青春を謳歌してください。
本日は、孔子の教えをまとめた「論語」から、学びや人と向き合う大切な心構えを説いた素晴らしい言葉を皆さんに贈りたいと思います。
ひとつは「子曰く、学は及ばざるが如くせよ。猶之を失わんことを恐る」です。
この意味は、「学問をするとき、自分はまだ十分ではないという気持ちを持ち、しかも得たものは失わないと心掛けよ」という意味で、学ぶことの厳しさを教えています。
ふたつめは、「学びて思わざれば、すなわち、罔し、思いて学ばざれば、すなわちあやうし」です。
この意味は、知識や情報をたくさん得ても自分で考えないとどう生かせばよいかわからない、逆に考えるばかりで、知識や情報がなければ独善的になる、というものです。「知識や情報を得ること」と「その活かし方を自ら考えること」は、まさに車の両輪で、学んでは考える、考えては学ぶ、それを繰り返すことの大切さを教えています。
学ぶということは大変な作業ですが、新しい知識を身に付け、多くの経験を積み重ねる中で、達成感や喜びを感じ、人々との出会いを支えに成長してほしいと心から念願しています。
さて、我が国の超高齢社会において、人々の健康意識の高まりの反面、高齢者のみならず、多くの人が健康に不安を抱えており、皆さんが目指す医療従事者への期待や信頼感はかつてない程、高まっています。医療や介護を通して、地域のお年寄りを元気にしていくという本学のビジョンはこれまで以上に輝きを増しています。
新入生の皆さんは夢や希望に向かって羽ばたこうと今、スタートラインに立ったところです。学生生活において戸惑いや不安を感じることがあるかも知れません。もし悩みがあれば、先生や職員に遠慮なく相談してください。充実した学生生活が送れますよう、全力で応援します。
失敗を恐れず、挑戦する心を大切に持ち続けてください。そして皆さん全員が4年後に理学療法士・作業療法士として第一歩を踏み出して、立派な社会人として活躍されることを祈念して、入学式の祝辞といたします。

本日はおめでとうございます。

学校法人佑愛学園 理事長 丹羽治一

暖かな日差しと風を頬に感じる季節となりました。
この良き日に、私達は、愛知医療学院大学に入学いたします。

本日は、私たちのためにこのような素晴らしい式を挙行していただき、心より御礼申し上げます。
これからの4年間、理学療法士・作業療法士になるという目標に向かって勉学に励み、何事にも失敗を恐れず積極的に取り組んでまいります。

諸先生、先輩方、どうぞご指導とご鞭撻の程よろしくお願いいたします。

私たち新入生一同、周囲の方々への感謝の気持ちを忘れず、社会に貢献できる医療従事者として成長するために仲間と共に日々精進し、共に成長していくことをここに誓います。

愛知医療学院大学 新入生代表
 リハビリテーション学部 リハビリテーション学科
理学療法学専攻